2歳児の歯並びが悪いのはなぜ?原因や悪化を防ぐ方法などを解説|交野市の歯医者|ヨクシオ歯科交野星田

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2歳児の歯並びが悪いのはなぜ?原因や悪化を防ぐ方法などを解説


子どもが成長するにつれて、歯並びが気になるという親御さんは少なくありません。2歳児の歯並びが悪い場合、悪習慣が関係している傾向にあります。
症状の悪化を防ぐには、歯並びが悪い原因を明確にしたうえで、適切な治療を受けることが必要です。今回は、2歳の歯並びが悪い主な原因や対処法、悪化を防ぐ方法などについて解説します。お子さんの歯並びが気になる方は、ぜひご一読ください。

 

2歳児の歯並びの悩み

歯並びが悪いってどんな状態?

乳歯がすべて生えそろっても、歯並びが良いとは限りません。歯並びが良い子もいれば、歯並びが悪い子もいます。

では、歯並びが悪い状態とはどんな状態なのでしょうか?

歯並びが悪い状態は、不正咬合(ふせいこうごう)と呼ばれ、不正咬合にはさまざまな症状があります。不正咬合の種類は主に以下の5つです。

 

  • 叢生(そうせい)
  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
  • 下顎前突(かがくぜんとつ)
  • 開咬(かいこう)
  • 過蓋咬合(かがいこうごう)

叢生(そうせい)

叢生(そうせい)とは、歯がでこぼこ・ガタガタに生えている状態のことです。叢生の主な原因は、顎の骨と歯のサイズのバランスが取れていないことです。その結果、歯が生えるスペースが不足し、でこぼこ・ガタガタの歯並びになってしまう傾向にあります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は上顎の前歯が前方に出すぎている状態のことで、いわゆる出っ歯を意味します。

出っ歯になると見た目が気になってしまうこともありますが、それだけではありません。前歯で上手に食べ物を上手に噛み切れず、噛み合わせが悪くなる可能性があります。さらに、発音に悪影響を及ぼすこともあります。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)は下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことで、いわゆる反対咬合や受け口のことです。歯の噛み合わせが通常の反対になっているため、歯に負担がかかりやすいです。

乳歯が生えそろう2歳頃までに、自然に治る場合もあります。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)とは、奥歯でしっかり噛んでも前歯に隙間が生じて噛み合わない状態のことでオープンバイトといいます。食べ物を上手に噛み切れなかったり、サ行などの発音が困難になったりすることもあります。

幼児期の指しゃぶりや口呼吸などが原因で、開咬になるケースが多いです。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)は上の前歯が深く噛み合い下の歯がほぼ見えない状態のことで、ディープバイトとも呼ばれます。上の前歯が下顎の歯茎に触れてしまうと、傷つけてしまう可能性があります。

2歳児の歯並びが悪い原因は?対処法も紹介



2歳児の歯並びが悪いのは、子どもの悪習慣が原因ということが多いです。それでは、どんな習慣が歯並びに悪影響を及ぼすのでしょうか?

こちらでは、歯並びが悪い原因だけでなく対処法もご紹介します。

① 食べるときによく噛まない

柔らかい食べ物ばかりを好むと、顎の成長が不十分になり、永久歯が生えるスペースが不足して歯並びが悪くなります。顎の骨は、咀嚼の刺激によって適切に成長します。

対策

  • 食事の中に生野菜や根菜、硬めのフルーツなど、よく噛む必要がある食材を取り入れる
  • 野菜は大きめカットや繊維に沿ったカットにすると噛む回数が増える
  • 遊び感覚で「何回噛めるかゲーム」をして、楽しみながら咀嚼力を育てる

② 姿勢が悪い

姿勢は骨格や顎の位置に影響します。前かがみで食事をすると、顎が前方や左右にずれやすく、歯並びの乱れにつながります。また、猫背は噛む力が弱くなる原因にもなります。

対策

  • 食事中は背筋を伸ばし、顎をリラックスさせる姿勢を意識
  • 子どもが前かがみになったときは、優しく声かけして少しずつ改善
  • 椅子やテーブルの高さを調整して、自然に正しい姿勢になれる環境を整える

③ 爪を噛む

爪を噛む癖は、歯並びに影響するだけでなく、歯の表面を少しずつ削る原因にもなります。特に前歯のエナメル質が摩耗すると、虫歯や知覚過敏のリスクが高まります。

対策

  • 爪噛みの代わりに、噛んでも安全なおもちゃや野菜スティックを用意
  • 無理に叱らず、褒めて代替行動を定着させる
  • 直らない場合は、歯科医師に相談して専門的アドバイスやトレーニングを受ける

④ 頬杖をつく

頬杖をつくと、片側の顎に負担がかかり骨格が歪むことがあります。長期間の習慣化で、顔の左右差や歯並びの不均衡につながる場合もあります。

対策

  • 頬杖をついたときは軽く注意を促す
  • 家族全員で頬杖の習慣を見直す

⑤ うつ伏せ寝

うつ伏せ寝は、頬杖と同様に顎に圧力がかかるため、歯並びが悪くなる可能性があります。睡眠中は子ども自身で姿勢を変えられないため注意が必要です。

対策

  • うつ伏せになりにくい枕や寝返り防止クッションを使用
  • 寝返りしやすいマットレスに変える
  • 無理に起こさず、そっと仰向けに戻す

⑥ 指しゃぶり・おしゃぶり

指やおしゃぶりによる前歯への圧力は、出っ歯・開咬・叢生の原因になります。安心感のために習慣化している子も多いですが、長期化は歯並びに影響します。

対策

  • 指しゃぶりの代わりに指先遊びやぬいぐるみで安心感を得る
  • 徐々に使用時間を減らす
  • 歯科医師に相談して代替法や口腔筋トレを取り入れる

⑦ 舌の癖(舌突出癖)

舌を前歯に押し付ける癖は、開咬や出っ歯の原因になりやすいです。飲み込むときも舌で前歯を押してしまう場合があります。

対策

  • 歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)を受ける
  • 自宅でも専門家の指導のもとトレーニングを継続する

⑧ 口呼吸

口が常に開いている場合、舌が下がり、上顎の発育が不十分になることがあります。その結果、開咬や出っ歯になりやすく、将来的に無呼吸症状に関連することもあります。

対策

  • まず、鼻呼吸がうまくできるように通りをよくする
  • 歯科で原因を特定して適切に対処


このように、2歳児の歯並びに影響する要因は多岐にわたります。日常生活の中で少しずつ改善していくことが、将来の美しい歯並びにつながります。

 

子どもの歯並びが気になる!悪化を防ぐ方法は3つ!

2歳は乳歯が生えている時期ですが、出っ歯など歯並びに関する悩みが増えてくる時期でもあります。歯並びの悪化を防ぐには、以下の3つのポイントを気を付けてみてください。

虫歯予防で歯並びを守る

乳歯は将来の永久歯の土台になります。乳歯が虫歯になると、永久歯の生え方や歯並びにも影響を与えることがあります。特に、虫歯が悪化して乳歯を抜歯せざるを得ない場合、歯並びが乱れるリスクが高まります。

そのため、親御さんはお子さんの乳歯を虫歯にしないよう、丁寧なケアを心がけましょう。2歳頃はイヤイヤ期で仕上げ磨きを嫌がることもありますが、この時期は磨き残しが多く、特に注意が必要です。

仕上げ磨きでは、歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目もしっかり磨きましょう。毎日の習慣が、将来の美しい歯並びを守る第一歩です。

定期検診を受ける

定期検診では、乳歯の虫歯や歯並びをチェックするのはもちろんですが、歯並びの問題を早期発見して、その子に最適な治療法を提案することが可能です。

子どものお口の健康を維持するだけでなく、将来的に綺麗な歯並びにしてあげるためにも、定期検診を受けるようにしましょう。頻度は、3ヶ月ごとくらいが望ましいです。

小児矯正を検討する

乳歯がある時期に行う矯正は、歯並び自体を整える矯正治療よりも負担が少ないといわれています。

子どもの矯正治療には、乳歯が残っている時期に行う「Ⅰ期治療」と永久歯が生えそろってから行う「Ⅱ期治療」があります。Ⅰ期治療は、痛みや違和感が少なく、成長期の顎の発育を利用して行う矯正です。永久歯がきれいに並ぶためのスペースを作ることが主な目的で、将来の歯並びを整えるための大切なステップになります。

歯科医院では、精密検査の結果をもとに、一人ひとりのお子さんに最適な治療計画を立てることが一般的です。まずは、小児歯科でお子さんの口腔内を診てもらうとよいでしょう。

2歳児の自宅チェックリスト(Ⅰ期治療の対象となる可能性がある症状)



✓ 下の歯が上の歯より前に出ている(反対咬合)

✓ 前歯に噛み合わない隙間がある(開咬)

✓ 食事であまり噛まない、柔らかいものばかり好む

✓ 指しゃぶりやおしゃぶりが習慣化している

✓ 口が常に開いている、口呼吸の習慣がある

✓ 舌を前歯に押し付ける癖がある
✓ 頬杖やうつ伏せ寝をよくしている

矯正を検討する時期・年齢の目安(2歳児向け)

Ⅰ期治療(成長期)

目的:成長期の顎の発育を利用して、将来の永久歯がきれいに並ぶスペースを確保すること

対象となる症状の目安

  • 反対咬合(受け口):下の歯が上の歯より前に出ている

  • 開咬(前歯に隙間がある噛み合わせ)

特徴

  • 痛みや違和感が少なく、骨格の成長を利用して改善を目指す

  • 家庭でのケアや習慣改善(指しゃぶり、口呼吸、舌の癖など)と並行して行う

ポイント
乳歯の本数よりも、顎の成長や骨格のバランス、悪習慣の有無が判断の基準になります。

Ⅱ期治療(永久歯期・将来的に)

  • 永久歯が生えそろった後に行う矯正です

  • 必要な場合は、歯並びや噛み合わせを整える治療を行います

  • 2歳時点ではまだ対象ではなく、まずはⅠ期での成長の見守りや習慣改善が大切です


小児矯正について詳しくはこちら⇒

2歳児の歯並びが気になるときは小児歯科を受診しよう



「まだ2歳だから…」と、歯並びや悪習慣を放置してしまうと、将来的に不正咬合や永久歯の乱れにつながる可能性があります。ただ、この時期だからこそ家庭でできる歯並びケアに取り組めるチャンスでもあります。

骨格や遺伝が関わる不正咬合は、家庭だけのケアでは十分でない場合もあります。また、親御さんだけで判断するのは難しいのも現状です。

2歳児の歯並びや乳歯の状態に不安がある方は、早めに小児歯科で相談することが大切です。

ヨクシオ歯科交野星田では、お子さんの口腔内をしっかりチェックし、成長段階や歯並びの状態に合わせて、家庭でできるケアのアドバイス、経過観察、必要に応じた小児矯正など最適な方法をご提案します。

「今の乳歯の状態はどうなっているのか」「将来の歯並びはどうなるのか」「家庭でどのようなサポートをすればよいのか」といった不安や疑問も、まずはヨクシオ歯科交野星田へお気軽にご相談ください。

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