
歯列矯正には、永久歯が生えそろう前に行う「小児矯正(第一期治療)」と、永久歯がそろってから行う「成人矯正(第二期治療)」の2種類があります。小児矯正は、顎の成長が活発な時期に行うことで、歯を無理なく正しい位置に導けます。目安は6〜9歳ごろですが、成長や歯の生え方には個人差があるため、年齢だけで判断せず歯科で確認してもらうことが大切です。
治療期間は1〜3年程度で、永久歯がきれいに並べば第一期治療で終了することもあります。早めに相談すれば、成長に合わせた無理のない治療計画を立てられ、子どもへの負担も少なくなります。「小児矯正はいつから始めるべき?」と迷ったときは、まず歯科医院に相談してみましょう。この記事では、小児矯正を始める目安や治療の流れ、メリットなどについて詳しく解説します。
小児矯正のスタート時期:6〜9歳が目安の理由

第一期治療と呼ばれる小児矯正は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期(6〜12歳ごろ)に行われるのが一般的です。
特に、6〜9歳ごろは顎の骨の成長が盛んなため、矯正治療を始めるタイミングの一つの目安とされています。
ただし、お子さんによって成長のスピードは異なります。年齢だけで判断するのではなく、歯の生え方や顎の発達の状態を歯科で確認してもらうことが大切です。
特に、出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)などは早めの対応が検討されることが多いです。
学校健診や歯科健診で指摘された場合は、そのままにせず歯科医院に相談してみると安心です。
小児歯科矯正の種類と時期
歯列矯正は、お子さんの成長段階に合わせて大きく2つの段階に分けられます。乳歯列期・混合歯列期・永久歯列期の3つの時期を理解することで、最適な矯正タイミングを知ることができます。
乳歯列期(0〜5歳ごろ)
乳歯のみが生えている時期です。この時期はまだ本格的な矯正治療は行いませんが、歯並びの観察や、指しゃぶり・舌癖・口呼吸などの生活習慣のチェックが大切です。歯科で定期的にチェックしてもらうことで、問題の早期発見や将来の矯正の準備につながります。
混合歯列期(6〜12歳ごろ)
乳歯と永久歯が混在する時期で、第一期治療(小児矯正)の対象となります。顎の骨の成長が盛んなこの時期に矯正を始めることで、永久歯が正しい位置に生えるための土台を整えられます。
第一期治療のメリット
- 顎の成長を適切に誘導できる
- 将来の抜歯の可能性を減らせる
- 本格矯正が必要になった場合でも治療期間や負担を軽くできる
- 出っ歯や受け口などの症状に早めに対応できる
永久歯列期(12歳以降)
永久歯が生えそろった後の時期です。この段階では、第二期治療(成人矯正)が行われ、歯並びの最終調整やかみ合わせの改善を目的に治療が進められます。第一期治療を行っていると、この段階での矯正はよりスムーズに進みやすく、必要な治療も最小限に抑えやすくなります。
小児矯正の主な治療法
小児矯正では、お子さんの成長段階や歯並びの状態に合わせて、さまざまな治療方法があります。混合歯列期には顎の成長を利用した矯正装置を用いることが多く、永久歯がきれいに並ぶための土台を整えます。
当院ではお子さん一人ひとりの成長や歯並びの状態に合わせ、最適な矯正方法をご提案しています。以下では、当院で行っている主な治療法をご紹介します。
MFT(口腔筋機能療法)
舌や唇、頬など、お口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。
正しい筋肉の動きを身につけることで、歯並びが悪くなる原因そのものを改善し、良い歯並びへと導きます。
プレオルソ
対象年齢:4〜10歳
軟らかいマウスピース型の装置を使い、口周りの筋肉を整え、歯並びやかみ合わせを改善する治療法です。
就寝時と日中1時間だけなど、特定の時間のみ装着するため、お子さんへの負担が少ないのが特徴です。
床矯正(インビザライン口蓋拡大システム)
対象年齢:7〜9歳
取り外し式の装置を使い、あごの骨を広げて、永久歯が並ぶためのスペースを確保する治療法です。
おもに歯の生え変わり時期(混合歯列期)に行います。
マウスピース型装置を用いた矯正法(インビザライン・ファースト)
対象年齢:7〜10歳
透明なマウスピース型の装置を使い、永久歯が生えるスペースを確保する治療法です。お子さん自身が取り外しできるため、学校生活や食事への影響が少ない点がメリットです。
どの治療法がお子さんに適しているかは、精密検査を行った上で診断します。
当院の小児矯正の詳しい内容と料金については、下記リンクよりご確認いただけます。
小児矯正はいつまでに終わる?

第一期治療は、おおよそ1〜3年程度を目安とすることが多いです。
ただし、これは矯正装置を積極的に使う期間の目安であり、その後も永久歯に生え変わるまで経過を観察していく必要があります。
第一期治療の間に永久歯がきれいに並んで生えてきた場合は、その時点で治療が終了となるケースもあります。
一方で、十分に改善が得られなかった場合は、第二期治療へ移行することがあります。
また、第一期治療の適した時期を過ぎてしまった場合は、第二期治療から開始するケースもあります。
第二期治療では、大人の矯正と同じような装置を使用し、歯並びやかみ合わせを整えていきます。
第一期治療が土台づくりだとすれば、第二期治療は細かい調整を行う段階と考えるとイメージしやすいでしょう。
信頼できる小児矯正歯科を選ぶ4つのポイント

お子さんが小児矯正を受ける歯医者を選ぶときに確認したい4つのポイントを紹介します。
小児矯正の経験が豊富であるか
矯正歯科を開設している歯医者でも、子どもの矯正の経験が少ないこともあります。
まず、初回のカウンセリング時に、小児矯正の経験について聞いてみると安心です。
症例数が豊富=医師や歯科衛生士も対応に慣れている証拠です。スムーズに治療が進む可能性が高いでしょう。
メリット・デメリットをきちんと説明してくれるか
矯正治療には「歯並びが整う」「噛み合わせが改善する」など多くのメリットがありますが、同時に「期間が長くかかる」「装着時間の確保」などのデメリットもあります。
後で知って後悔しないように、あらかじめメリット・デメリットをきちんと説明してくれる歯医者がおすすめです。
また、治療を受けるお子さま本人にもわかりやすく話してくれると安心です。
最初のカウンセリングの際に、費用についても目安を確認しておきましょう。
矯正治療に必要な設備が整っているか
お子さんに合った矯正治療の計画を立てるには、精密な検査が欠かせません。
頭部専用のセファロレントゲンや、従来の粘土のような印象剤を使わなくても歯型が採取できる口腔内スキャナーなど、機器面でも精密な検査ができる設備が整っているかは重要なポイントです。
通院しやすい環境か
矯正治療はおおよそ1~3年必要で、治療中は、約1か月に1度のペースで装置を確認・調整するための通院が必要です。
小さなお子さんが装置を着けるので、壊れたり、急な調整が必要になったりする可能性もあります。
そのためにも通いやすい立地・診療時間であることが重要です。
駅から近い、土日も診療しているなどの条件があると、急なトラブルの際にも安心です。
また、一度始めると長いお付き合いになる可能性が高いので、歯医者の雰囲気やお子さん向けの設備が整っているかもチェックしましょう。
歯科医師や歯科衛生士が、お子さんと上手にコミュニケーションを取ってくれるかという「相性」も大切です。
ヨクシオ歯科交野星田の小児矯正の流れ
小児矯正は、矯正相談から治療後の経過観察まで、いくつかのステップを踏んで進めていきます。
それぞれの流れを知っておくことで、安心して治療に臨むことができます。
矯正相談
お子さんの歯並びが気になるかたや矯正治療を検討している場合は、まずは当院の矯正相談をご利用ください。
歯科医師がお口の中をチェックし、お子さんの歯並びや必要な矯正治療についてカウンセリングを行います。
精密検査
治療計画の作成に必要なデータを収集するため精密検査を行います。
頭部専用のセファロレントゲン、口腔内スキャナー(iTero)、場合によっては歯科用CTといった先端機器を活用して、精密なデータを収集します。
診断結果・治療方針のご案内
精密検査の結果をもとに歯科医師が診断を行い、お子さんに合わせた綿密な治療計画を作製します。
その後、来院いただいき、精密検査の結果、診断内容をお伝えするとともに、作成した治療計画について説明いたします。
わかりにくい点があれば、遠慮なくお尋ねください。
治療開始
ご案内した治療計画に同意いただければ、矯正治療のスタートです。
お子さんの発達段階やお口の状態に合わせた矯正装置などを使い、お口の環境や歯並びを整えていきます。
治療期間中に気になることや疑問などがある場合は、お気軽に歯科医師またはスタッフにお尋ねください。
経過観察・保定期間
治療計画に沿って矯正治療が終了した後は、後戻りや大きな変化がないか経過観察を続けます。
第二期治療では、治療後の歯並びを安定させるために保定期間を設け、マウスピース型の保定装置を一定期間ご使用いただきます。
子どもの歯並びが気になったら、小児矯正に強いヨクシオ歯科交野星田へ
子どもの歯列矯正は、小学校入学前後から始めるご家庭が多いといわれています。
ただし、歯並びや顎の状態によっては、より早い時期に矯正を検討した方がよいケースもあります。
たとえば、
- 乳歯が変な方向に生えている
- 乳歯が重なって生えている
- 口が常に開いている
といったことが気になる場合は、早めに歯科医院に相談すると安心です。
歯科医師が診察を行い、適切な治療開始のタイミングを判断します。
当院では、小児矯正を行う際に、お子さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を丁寧に作成することを大切にしています。
また、セファロレントゲンや口腔内スキャナー(iTero)、歯科用CTなどの機器を導入し、精密な検査に基づいた診断を行える体制を整えています。
お子さんの歯並びで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
