令和7年度「学校保健統計調査」で虫歯が過去最少に!むし歯ゼロの後に向き合うべき「顎の成長」とは|交野市の歯医者|ヨクシオ歯科交野星田

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令和7年度「学校保健統計調査」で虫歯が過去最少に!むし歯ゼロの後に向き合うべき「顎の成長」とは

2026年2月、文部科学省から最新の「令和7年度 学校保健統計調査」で虫歯のない子供の割合が過去最少であると発表されました。

 ひと昔前までは、学校の歯科検診といえば「むし歯がある子」を見つけるのが当たり前でした。しかし今の時代、多くのお子さんが定期健診や予防歯科に取り組み「むし歯ゼロ」という素晴らしい状態で育っています。

ただ、歯が良い状態で保たれるようになったにもかかわらす、近年のお子さまに見られる別の問題があることをご存じでしょうか。

「むし歯は一本もないのに、なぜか歯並びがガタガタになっている」 「歯は綺麗なのに、しっかり噛めていない」そんなお子さんが、実は急増しているのです。

なぜこのような問題が起きているのか詳しくわかりやすく解説していきます。

データで比較する「子どものお口」10年間の変化

実際に、今回の令和7年度の結果と、5年前、10年前のデータを比較してみましょう。むし歯を経験したことがあるお子さんの割合が、いかに減少しているかが一目でわかります。

学校保健統計調査:むし歯のある者の割合(%)の推移

学年(年代) 10年前
(平成27年度)
5年前
(令和2年度)
最新
(令和7年度)
幼稚園 35.4% 26.3% 18.4%
小学校 52.4% 40.8% 29.1%
中学校 38.3% 31.0% 23.5%
高等学校 49.3% 41.5% 31.2%

(※令和2年度は新型コロナの影響により調査時期が異なりますが、文部科学省の確定値に基づいています)

10年前と比較すると、小学生のむし歯率は5割以上から約3割へと激減しています。この10年で、日本の「歯の健康を守る意識」は驚くほど進歩したといえるでしょう。

しかし現代の子供のお口で起きている問題が、歯並びと噛み合わせです。

出典元:文部科学省「学校保健統計調査」

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/1295551.htm

むし歯の次に解決すべき問題、それは顎の未発達です

データが示す通り、むし歯は劇的に減りました。しかし、それと入れ替わるように増えている現代のお口の問題、その正体は「顎(あご)が正しく育っていないこと」にあります。

むし歯は防げても、顎が育たなければ歯はきれいに並びません。

今の食事は柔らかく、噛む回数が昔に比べて圧倒的に少なくなっています。その結果、歯が並ぶための土台である顎の骨が十分に大きくならず、永久歯が並ぶスペースが足りなくなっているのです。

いわば、3人掛けの椅子に5人が座ろうとしているような状態です。これでは、どんなに一本一本の歯が綺麗でも、ガタガタの歯並びになってしまいます。

顎が未発達になってしまう3つの大きな原因

なぜ、むし歯はないのに顎が育たないお子さんが増えているのでしょうか。その主な原因は、現代特有の生活習慣にあります。

1. 食生活の変化による咀嚼回数の減少

最大の理由は、食事の内容です。現代の食事はハンバーグやパンなど、あまり噛まなくても飲み込める柔らかいものが中心です。顎の骨は、しっかり噛むことで受ける刺激によって成長します。噛む回数が減れば、当然、顎は大きく育ちません。

2. 口呼吸の習慣(口ポカン)

鼻ではなく口で息をする癖があると、常に口が開いた状態になります。すると、本来あるべき位置に舌が収まらず、顎の骨を内側から広げる力が働きません。これが原因で顎が細くなり、歯並びを悪化させます。

3. デバイスの使用による姿勢の悪化

スマートフォンやタブレットを覗き込む「猫背」の姿勢は、下顎を後ろに引き下げ、正しい発育を妨げます。意外に思われるかもしれませんが、全身の姿勢とお口の発育は深くつながっています。

うちの子は大丈夫?顎の発育チェックリスト

顎が正しく育っていない状態を、専門的には口腔機能発達不全症と呼びます。まずは、ご家庭でお子さんの様子をチェックしてみてください。

✓ いつも口がポカンと開いている
✓ 食べるのが周りの子より遅い、または丸飲みしている
✓ 滑舌が悪く、サ行やタ行がはっきりしない
✓ 寝ている時にいびきをかいたり、歯ぎしりをしたりする
✓ 歯の間に隙間がなく、きっちり並びすぎている(乳歯の場合)

もし一つでも当てはまるなら、それは「顎が十分に育っていないサイン」かもしれません。乳歯の時期に隙間なく綺麗に並んでいるのは、実は永久歯が生えるスペースが足りなくなる前兆なのです。

顎の健やかな成長のために、今から取り組めること

チェックリストで気になる項目があったとしても、大丈夫です。お子さんの顎の成長は、日々のちょっとした習慣や適切なサポートで促すことができます。

噛み応えのある食材を取り入れる

毎食でなくても構いません。根菜類や少し厚めに切ったお肉など、意識して「噛む回数」が増えるメニューを食卓に並べてみてください。しっかりと噛むことが、顎の骨への一番の栄養になります。

正しい姿勢で食事をする

椅子に座ったとき、足が床にしっかりついていますか。足がぶらついていると噛む力が十分に伝わりません。足置き台などを使って踏ん張れる状態を作るだけで、噛む力は大きく変わります。

お口のトレーニング(MFT)

口ポカンを改善するために、お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングがあります。遊び感覚で唇や舌を動かす習慣をつけることで、顎が育ちやすい環境を整えていきます。

歯科医院で行う専門的な咬合育成という選択肢

家庭でのケアと並行して効果的なのが、歯科医院で行う小児矯正(咬合育成)です。

これは単に「見た目の歯並びを綺麗にする」ためのものではありません。お子さんの成長する力を利用して、顎の骨を正しい大きさと位置へ導く、いわば成長のサポートです。

乳歯から永久歯に生え変わるこの時期に、土台となる顎をしっかり育てておくことは、将来的な抜歯のリスクを減らすだけでなく、一生使い続ける歯にとって最も重要な準備期間になります。

ヨクシオ歯科 交野星田がお子さまの「一生モノの笑顔」を支えます

今回の文部科学省の調査結果は、日本の家庭での予防習慣が非常に高いレベルにあることを示してくれました。むし歯を一本も作らずにお子さまを育ててこられたことは、本当に誇るべきことです。

むし歯ゼロという素晴らしいスタートラインに立った今、次は「正しく噛めているか」「顎はしっかり育っているか」という、機能の面に目を向けてあげてください。

ヨクシオ歯科 交野星田では、むし歯予防(小児メンテナンス)と顎の成長サポート(小児矯正)を一つの大きな「成長デザイン」として捉えています。

当院では、担当の歯科衛生士が毎回お子さまのお口を継続的に拝見することで、単なるむし歯チェックだけでなく、歯の並び方や顎の成長の小さな変化も見逃さずにチェックしています。だからこそ、その子にとって最も適切なタイミングで、最適な治療やトレーニングのご提案ができるのです。

また、現代のお子さまの課題である「食生活」をサポートするために、管理栄養士も在籍しております。口腔機能発達不全症のチェックはもちろん、「どんなものを食べれば顎の成長に良いの?」といった具体的な食事相談も承っています。

「むし歯はないけれど、少し歯並びが気になる」 「食べ方や口ポカンが心配」

そんな小さな気づきがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。 歯のプロフェッショナルと食のプロフェッショナルが手を取り合い、お子さまが将来、自分の歯で自信を持って笑い、美味しく食事を楽しめる未来を全力でサポートさせていただきます。

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この記事の監修医師
医療法人 翼翔会理事長
安岡 大志
大阪歯科大学卒業後、最新の歯科治療技術を研究。数多くの症例を経験したのち、安岡デンタルオフィスを開業後、医療社団法人翼翔会の理事長に就任。臨床歯周病学会、国際口腔インプラント学会(ICOI)、日本口腔インプラント学会、日本臨床歯科学会などに所属、ICOI認定の指導医でもある。監修者プロフィール詳細を見る⇒

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