
「子どもがガミースマイルになっているんだけど、自然に治るもの?」「ガミースマイルを治療する場合は、どんな治療が必要?」 お子さんがガミースマイルになっている場合、歯並びなどが心配という親御さんは多いのではないでしょうか?今回の記事では、5歳の歯の特徴をはじめ、5歳の子どもがガミースマイルになる原因、治療法などを解説します。お子さんのガミースマイルが気になる方は、ぜひご一読ください。
ガミースマイルとは?

ガミースマイルは、笑ったときに歯ぐきが見えてしまう状態のことです。口を開けて笑ったときに、歯ぐきが約3~4mm出ていたらガミースマイルと言われています。
5歳ならばガミースマイルは自然に治るの?
結論から言うと、5歳でも、成長の過程でガミースマイルが自然に治ることはありません。大人になってから治療することも可能ですが、大人になってからの治療は大きな処置になりやすいです。
ガミースマイルを改善するならば、早いうちに治療を始めた方が良いでしょう。ただし、永久歯に生え変わることで、ガミースマイルがさほど気にならなくなる場合もあります。
子どものガミースマイルを放置してはダメ!リスクは3つ
子どものガミースマイルが気になる場合、放置せずに治療を受けましょう。ガミースマイルを放置すると、主に3つのリスクがあります。
①笑顔がコンプレックスになりやすい
笑うときに歯ぐきが見えてしまうと、笑顔にコンプレックスを抱きやすくなります。口元が気になると、人前で思いっきり笑えなくなることも少なくありません。中には、笑うときに手で口元を隠してしまう子どももいます。
②口腔内の衛生環境が悪化する
歯ぐきが出ている状態の場合、口の開け閉めが難しく口呼吸になりやすいため、口腔内が乾燥した状態になります。その結果、口腔内の衛生環境が悪化して、口臭がきつくなったり虫歯や歯周病のリスクが高くなったりします。
③歯並びが悪化する
一般的に、ガミースマイルになると上顎が下方向に成長して、下顎の成長が抑えられてしまいます。歯並びが悪化すると、不正咬合や出っ歯になるケースも考えられるでしょう。
5歳の歯はどんな状態?
5歳は、乳歯が20本すべて生え揃い、早い子どもでは永久歯に生え変わり始める時期です。歯と歯の間にすきまができてくるので、歯並びが心配になる方もいますが、この時点で心配する必要はありません。
歯と歯の間のすきまは、永久歯が生えてくるための準備として、顎が発達しているサインです。歯がグラグラしてきたら、永久歯に生え変わるタイミングだと考えてください。
5歳の子どもがガミースマイルになる原因
5歳の子どもがガミースマイルになる原因は、主に5つあります。
①お口ポカン
お口ポカンは、口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)とも呼ばれます。名前の通り、無意識の状態でお口がポカンと開いてしまっている状態のことです。
アレルギーや鼻づまりが原因で口呼吸になるケースもあれば、お口を閉じる筋肉が十分に発達していないためお口ポカンになるケースもあります。お口がポカンと開いていると、上顎が発達しにくく、ガミースマイルになりやすいです。
【まず、一度検査に行かれてみては?】
⇒アレルギーや鼻づまりが原因で口呼吸になっている場合は、耳鼻科での診察や治療が有効です。鼻づまりを改善することで自然に口が閉じやすくなり、お口ポカンやガミースマイルの予防につながります。
また、お口を閉じる筋肉の発達が不十分な場合は、歯科や口腔機能トレーニングでサポートすることも大切です。
②筋肉や骨格
上唇を上げる筋肉が過剰に発達していると、唇がめくり上がって、歯ぐきが見えやすくなります。上唇の縦幅が短く薄い場合も、ガミースマイルになる可能性が高いです。
また、上顎の骨が発達し過ぎている場合、上顎が前方に突出した骨格になりやすく、前歯と歯ぐきも前方に突出してガミースマイルになる傾向にあります。
③歯の大きさや生えている位置
歯が小さく短い場合または歯に歯ぐきが被さっている場合、歯ぐきが強調されて、ガミースマイルになる可能性があります。
また、歯が生える位置が低い場合、歯ぐきが見えやすくなります。出っ歯も、笑うときに上唇が持ち上がりやすく、ガミースマイルになりやすいでしょう。
④遺伝
親や祖父母がガミースマイルの場合、遺伝により子どももガミースマイルになる可能性は高いです。しかし、親や祖父母がガミースマイルだとしても、必ずしも子どもに遺伝するわけではありません。
⑤噛み合わせ
過蓋咬合(ディープバイト)も、ガミースマイルの原因の一つです。過蓋咬合(ディープバイト)は、上下の歯を噛み合わせた際に、上の歯が下の歯に被さってしまう状態のことです。上の歯が被さることで、歯ぐきが見えやすくガミースマイルになる傾向にあります。
ガミースマイルを治療するならこの時期が最適!

一般的に、治療を開始する時期は、成長期の6〜8歳の頃が最適です。この頃は骨や骨格が未発達のうえ、上顎の成長を利用しやすいため、治療の効果が期待できるでしょう。
さらに、治療により顎の成長を適切にコントロールできるので、不正咬合のリスクの軽減にもつながります。
ただし、矯正方法によって治療を開始する時期は異なります。詳しくは、以下の表をご覧ください。
子どものガミースマイルを歯科医院で治す方法
お子さんのガミースマイルの治療を検討したいけど、どんな治療があるのかわからない方もいるかもしれません。ここでは、ガミースマイルの主な治療法を3つご紹介します。
治療内容や治療期間、費用などさまざまなので、お子さんに最適な治療法を検討してみてください。
| 治療の種類 | 治療の概要 | 治療を開始する時期 | 治療期間 | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| MFT | ・口腔筋機能療法とも呼ばれる ・トレーニングにより舌や唇の位置を改善する治療法 ・器具を使用せず、幼児も使用できる |
6歳頃がおすすめ | 約数ヶ月~1年 | 1回 3,000~5,000円 |
| ヘッドギア矯正 | ・子どもに出っ歯の傾向がある場合に行う ・ヘッドギアにより上顎を後ろに引っ張り、上顎の成長を抑える治療法 |
6~9歳頃がおすすめ | 約6ヶ月~2年 | 約30~60万円 |
| マウスピース矯正 | ・噛み合わせの矯正が必要な場合に行う ・マウスピースを装着して、噛み合わせの深さを調整する治療法 ・インビザラインファーストを使用することが多い |
7~9歳頃がおすすめ | 約1~3年(症状が軽い場合、1年未満ですむこともある) | 約30~60万円 |
家でできる!子どものガミースマイル対策5つ
歯科医院での治療と並行して、家でもガミースマイル対策を行うことは可能です。それでは、家でできるガミースマイル対策を5つご紹介します。
①歯ぐきをケアする
5歳は、歯磨きの習慣が身につきやすい時期です。一人で磨ける子もいますが、まだ仕上げ磨きは必要です。歯ブラシは小さめのヘッドで柔らかめのものを選び、歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目をやさしく磨くことで、歯ぐきの健康も守れます。
ガミースマイルのお子さんは歯ぐきが目立ちやすいため、歯ぐきが腫れたり出血したりしないように日頃のケアが大切です。
②唇の筋肉を鍛える
ガミースマイルを防ぐには、唇をしっかり閉じるための筋肉を鍛えることが大切です。例えば、割り箸を軽くくわえて口を閉じるトレーニングや、意識的に唇を閉じる練習が効果的です。テレビを観ているときやゲームをしているときなど、日常生活の中で無理なく取り入れてみましょう。
③口呼吸を減らす
口呼吸は口腔内の乾燥や歯ぐきの炎症を招きやすいため、できるだけ鼻呼吸を習慣づけることが大切です。就寝時は部屋を加湿したり枕の高さを調整したりして、鼻呼吸がしやすい環境を整えましょう。
④姿勢を見直す
猫背になると舌や唇の位置が乱れやすいため、子どもの姿勢をチェックしてみてください。
例えば、食事中・遊んでいるときなど、猫背になっていないでしょうか?お子さんの姿勢が猫背になっていたら、優しく声がけして、正しい姿勢が習慣になるようにしましょう。
⑤食生活を見直す
5歳は、噛む力を育てる時期でもあります。食事やおやつには、ほどよい硬さのあるものを取り入れるとよいでしょう。例えば、食事には野菜スティック、おやつにはりんごや小魚、おせんべいなどがおすすめです。また、一口ごとにしっかりと噛む癖をつけることも忘れずに。よく噛んで口周りの筋肉を鍛えることが、ガミースマイルの改善につながります。
子どものガミースマイルが気になるときはまずは治療を歯科医院で相談しましょう。
5歳は乳歯がすべて生え揃う時期なので、お子さんの歯の状態やガミースマイルが気になる親御さんは少なくありません。
子どものガミースマイルは成長とともに改善されることもありますが、基本的には自然と治ることはないと考えた方がよいでしょう。ガミースマイルを放置すると、口腔内の衛生環境や歯並びが悪化したり、笑うことがコンプレックスになったりする恐れがあります。
ヨクシオ歯科 交野星田は、誰もが通いやすい歯科医院を目指しており、治療の痛みや怖さに配慮した診療を実践しています。お子さんが歯医者を嫌いにならないように、無理に治療を行うことはありません。
当院ではお子さんのペースを尊重し、まずは治療についてやさしい言葉で説明します。ガミースマイルや歯並びなど気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
