
子どもの歯ぎしりは、乳歯の成長過程で多くの子どもに見られる自然な現象です。
寝ているときに「ギリギリ」と歯ぎしりをしていて気になる、やめさせたいといったご相談をよく受けます。
ほとんどの場合、治療の必要はありませんが、なかには注意が必要なケースもあります。
本記事では、子どもが歯ぎしりをする原因やその対処法について、わかりやすく解説します。
よくある質問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。
子どもの歯ぎしりは何が原因?
子どもの歯ぎしりの原因は、主に以下の2通りです。
成長期の「生理的な歯ぎしり」
成長に伴い、乳歯が生えそろったり、永久歯への生え変わりが始まったりすると、かみ合わせを調整する目的で歯ぎしりをすることがあります。
この場合は生理的な現象であり、基本的に心配は不要です。
ストレスや不安が原因となる「心因性の歯ぎしり」
保育園や幼稚園への入園、引っ越しなど、環境の変化によって気持ちが落ち着かないとき、ストレスが歯ぎしりという形で現れることがあります。
子どもの歯ぎしりはいつまで続く?【年齢ごとの傾向】
子どもの歯ぎしりは、多くの場合、成長とともに自然におさまります。
おおよその傾向は、以下のとおりです。
1歳〜3歳頃(乳歯の生え始め〜生えそろい)
歯やあごの位置が不安定なため、歯ぎしりが始まりやすい時期です。
4歳〜6歳頃
あごの発達や乳歯の安定により、歯ぎしりが減少していく傾向があります。
6歳〜12歳(永久歯への生え変わり期)
一時的に歯ぎしりが再び強くなることがあります。かみ合わせの変化による自然な反応です。
12歳以降
ほとんどの子どもは13〜14歳頃までに歯ぎしりが収まります。
子どもの歯ぎしりが引き起こすリスクとは?
基本的に問題のない歯ぎしりですが、強い力や長期にわたる場合には、以下のような悪影響が出ることがあります。
歯のすり減り
歯の表面(エナメル質)が削れることで、むし歯や知覚過敏の原因になります。
歯並びの悪化
かみ合わせのバランスが崩れることがあります。
顎関節症(あごの痛み・音)につながる可能性
起床時に「あごが痛い」「だるい」と訴えることもあります。
睡眠の質への影響
家族が歯ぎしりの音で眠れないといった問題も生じることがあり、止めさせたいと相談される方もいらっしゃいます。
子どもの歯ぎしり、歯科医に相談すべきサインは?
歯ぎしりは子どもによくあることですが、次のようなサインが見られる場合は、小児歯科を受診することをおすすめします。
歯がすり減っている・欠けている
見た目からも歯の先が平らになっていたり、かけていたりする場合は、歯ぎしりの力が強い証拠。放っておくとむし歯や知覚過敏の原因にもなります。
あごの痛みや違和感を訴える
「朝起きたらあごがだるい」「あごが痛い」と子どもが言う場合は、歯ぎしりによって顎関節(がくかんせつ)に負担がかかっている可能性があります。
日中も歯をくいしばっている
通常、歯ぎしりは寝ているあいだに起こりますが、日中も無意識に歯をかみしめている様子がある場合は、ストレスやかみ合わせの異常が関係していることがあります。
歯並びや噛み合わせが気になる
歯ぎしりの背景にかみ合わせのズレがある場合は、早めの対応が望まれます。
歯ぎしりの音が異常に大きい
寝ているときにギリギリと強い音がして、家族の眠りまで妨げてしまうような場合は、強い力で長時間歯ぎしりしている可能性があります。
歯ぐきや頬の内側を傷つけている
口の中に傷がある場合も、歯ぎしりの影響が考えられます。これらのサインに気づいたら、早めに歯科でチェックを受けましょう。
子どもの歯ぎしり、歯科でどんな「治療」ができるの?

ほとんどの子どもは、成長にともなって歯ぎしりがなくなるため、特別な治療は不要なことが多いです。
ただし、歯ぎしりが続いたり、歯やあごに影響が出ている場合は、歯科での専門的な対応が必要になることもあります。
具体的には次のような対応が可能です。
噛み合わせのチェック・調整
噛み合わせの問題が歯ぎしりの原因となっている場合、歯列矯正によって歯並びや噛み合わせを改善することで、歯ぎしりの軽減につながることがあります。
マウスピース(ナイトガード)で歯を守る
就寝時に歯を守るためのマウスピースを装着することで、歯のすり減りを防ぎます。
歯ぎしりそのものを止める効果というよりは、歯や顎への負担を軽減する対症療法として用いられます。
ただし、年齢や症状によっては使わないケースもあります。
定期検診による経過観察
歯ぎしりは成長とともに自然におさまることも多いため、定期的にチェックしながら様子を見ることも重要です。
また、ご家庭でのストレス軽減や生活習慣の見直しについて、歯科医院で具体的なアドバイスをもらえることもあります。
お子さんの歯ぎしりで気になることや、どうしたらいいか迷った時は、遠慮なくかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
今から実践できる!自宅でできる子どもの歯ぎしり対策
以下のような生活習慣の見直しも、歯ぎしりの予防や軽減に役立ちます。
1.ストレスをためない生活
- 親子でゆったりと過ごす時間を意識的にとっていますか
- 日中にしっかりと体を動かしていますか
- お子さまがリラックスできる時間と環境を整えていますか
2.寝る前のルーティンを整える
- お子さまは毎晩、決まったルーティンで眠りにつけていますか
- 寝る1時間前にはテレビやスマホの使用を控えていますか
- ぬるめのお風呂にゆっくり入る時間や、ストレッチ・深呼吸などリラックスできる習慣を取り入れていますか
3.食事や姿勢の見直し
- 食事の際によくかんで食べる習慣が身についていますか
- お子さまの座り方や立ち姿勢に偏りはありませんか
日常の姿勢があごに負担をかけていないか、一度見直してみましょう。
4.活動量の調整
- 日中、体を動かす時間と、しっかり休む時間のバランスはとれていますか
- 過度な疲れがたまっていないか、注意して見守っていますか
無理なく過ごせる活動量になっているか、確認してみてください。
5.アレルギーや鼻づまりへの対応
- お子さまが口呼吸になっている様子はありませんか
- 鼻づまりやアレルギーの症状が続いていませんか
ご家庭での対策で改善が見られない場合や、歯ぎしりが長期にわたって続いている場合は、歯科医師やかかりつけ医に相談することをおすすめします。
ジュースにご注意! 子どもの歯ぎしり対策は「酸蝕予防」から

歯ぎしりを「止める」ことよりも、「歯を守る」ことが大切です。特に気をつけたいのが、酸性飲料による酸蝕(さんしょく)です。
たとえば、
- 果汁100%ジュース
- 野菜ジュース
- スポーツドリンク
などを頻繁に飲むと、歯のエナメル質を化学的に溶かしてしまう可能性があります。
弱くなった歯に歯ぎしりが加わると、削れやすくなるため注意が必要です。
水やお茶を中心にすることで、酸蝕のリスクを大幅に減らします。お子さまの歯を守るため、日常的な飲み物にも気を配りましょう。
※「歯に良い飲み物&悪い飲み物【早見表】」も参考にしてください。
子どもの歯ぎしりに関連するよくある質問

子どもの歯ぎしりを止めさせるにはどうしたらいい?
無理に止めさせる必要はありません。ほとんどの場合、自然におさまります。
子どもの歯ぎしりは治した方がいいですか?
基本的には経過観察で問題ありません。ただし、歯が大きく削れている・痛みがある場合は受診してください。
子どもの歯ぎしりは何科に行けばいいですか?小児歯科です。歯の状態やかみ合わせを確認し、必要に応じてマウスピースなどの対応をします。
子どもの歯ぎしりは普通のことですか?はい。多くのお子さまに見られ、乳歯やあごの発達過程で自然に起こるものですので、心配しすぎなくて大丈夫です。
子どもの歯ぎしりで歯並びは悪くなりますか?
通常は大きな影響はありません。ただし、過度な摩耗やあごのズレがあると歯並びに影響するケースもあるため、異常があれば小児歯科で相談してください。
子どもの歯ぎしりが心配なら
「ヨクシオ歯科交野星田」へご相談ください
子どもの歯ぎしりは、多くの場合は成長過程で自然におさまるものです。
ただし、歯のすり減りやあごの痛み、歯並びへの影響が見られる場合は、早めに歯科で確認することが大切です。
当院では、お子さまの歯とあごの状態を丁寧にチェックし、必要に応じてマウスピース(ナイトガード)などのケアを提案しています。
マウスピースは、歯のすり減りを防ぎ、あごの負担もやわらげてくれる優しいサポートアイテム。お子さまの成長を見守りながら、大切な歯を守ります。
「寝ているときの歯ぎしりが気になる…」「放っておいて大丈夫かな…?」と迷ったときは、ぜひ一度、「ヨクシオ歯科交野星田」へご相談ください。
