
「子供が突然歯が痛いと言い出したものの、どう対処したらいいのかわからない!」このように、突然の事態に戸惑っている親御さまへ向けて、この記事では子供の歯痛への対処法を詳しく説明しています。
子供の歯痛は、原因によって対応の緊急度が異なります。まずは、痛みの原因を見極める事が必要です。どうするべきか迷っている方は、ぜひ一度記事内容をご確認ください。
子供が突然歯の痛みを訴えたら?応急処置3ステップ
子供が突然歯の痛みを訴え出したら、まずは状態の確認と応急処置が必要です。
基本的な応急処置と注意点を3点紹介します。
- 歯磨きやうがいで食べかすを取り除く
- 痛む部分を冷やしてみる
- 痛み止めを使う方法と注意点
歯磨きやうがいで食べかすを取り除く
食べカス(食渣)が神経を刺激して痛みを増強させている可能性があります。
まずはぬるま湯や水でうがいをさせ、歯と歯の間や歯の嚙む面(咬合面)に詰まった食べカスを丁寧に取ってみましょう。
特に乳歯は歯と歯の間に隙間が多いため、歯ぐきを圧迫して食べ物が挟まって痛みを感じることも少なくありません。その場合もフロスや糸ようじを使ってやさしく取り除いてあげましょう。
痛みが引かない場合でも、歯科医院を受診する前に口の中を歯磨きで清潔にしておきましょう。
痛む部分を冷やしてみる
痛む側の頬の外側から冷やすことで、炎症による痛みを和らげることができます。
冷たい水で濡らしたタオルや、保冷剤をガーゼで包んだものを患部に当ててみましょう。
ただし、直接氷を当てたり長時間冷やし続けたりすると、血行が悪化し痛みが悪化する場合があるので注意が必要です。冷やしすぎないよう、様子を見ながら丁寧に処置しましょう。
痛み止めを使う方法と注意点
市販の痛み止めは即効性があり一時的に痛みを抑制できますが、使用上の注意点もあります。
子供に痛み止めを使用する際は、必ず「子供用」と明記された薬を選び、添付文書に記載された年齢や体重に応じた用量を厳守しましょう。
大人用の薬は、たとえ少量でも子供には強すぎる成分が含まれていたり、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
痛み止めはあくまで一時的な対処であり、根本的な治療ではないため、痛みが治まっても早めに歯科医院を受診することが重要です。
知っておきたい子供が歯の痛みを訴える原因と背景

子供が突然歯の痛みを訴える背景には、いくつかの原因があります。いざという時に落ち着いて対処できるよう、あらかじめ確認しておきましょう。
主な原因は次のとおりです。
- 虫歯の進行
- 歯の生え変わり
- ぶつけたり転んだりなどによる外傷
- 歯肉炎
- その他の原因
虫歯の進行
子供の歯は大人に比べてエナメル質が薄く、虫歯が急速に進行しやすいのが特徴です。初期の虫歯は痛みがないことが多く、違和感を感じ始めたらすぐに痛みを伴うほど進行してしまうケースも多いです。
痛みがひどい場合は虫歯が歯の神経まで達し、炎症を起こしている可能性もあります。
歯の生え変わり
子供の歯痛の原因は、虫歯だけではありません。乳歯から永久歯に生え変わる時期(5~6歳頃から)には、グラグラした乳歯が歯茎を刺激したり、新しく生えてくる永久歯が歯茎を突き破る際に、痛みを伴うことがあります。
生え変わりに伴う痛みは自然な生理現象なので特別に心配する必要はありません。
子供が不安に感じたり痛みが強い場合は、かかりつけの歯科医師に相談すると良いでしょう。
ぶつけたり転んだりなどによる外傷
外傷も歯痛の原因の一つです。一見、歯が欠けていなくても、衝撃で歯の根の組織が炎症を起こし、後から痛みが出てくることがあります。
また、乳歯が永久歯の生える位置を傷つけてしまったり、歯がグラグラしたりすることもあります。見た目に問題がなさそうでも、ぶつけた後は必ず歯科医に診てもらうようにしましょう。
歯肉炎
子供の歯肉炎は、歯磨きが不十分で歯と歯茎の境目に歯垢が溜まることで起こります。
歯肉炎が進むと、歯茎が赤く腫れたり歯ブラシが当たると出血したりします。
初期は痛みが少ないため気づきにくいですが、子供が痛みや不快感を訴える段階では、早めの処置が必要です。歯磨きを丁寧に行うことで改善しますが、痛みが続く場合は歯科医院で診てもらいましょう。
その他の原因
子供が歯の痛みを訴える場合、必ずしも歯に原因があるとは限りません。口内や歯以外の
原因を4点紹介します。
- 口内炎
- 知覚過敏
- 中耳炎や副鼻腔炎
- 歯ぎしり
口内炎
口内炎は、頬の内側や歯茎、舌にできる白い潰瘍で、食べ物や歯ブラシが触れると強い痛みを伴います。歯や歯茎に異常がないのに痛いと訴える場合、口内炎になっているケースがあります。
知覚過敏
知覚過敏は、歯のエナメル質が薄くなったり傷ついたりすることで、冷たい飲み物や食べ物が歯の内部にある象牙質に直接触れて刺激されるために起こる痛みです。
虫歯がなくても、歯磨きの力が強すぎる場合や、酸性の飲食物を多く摂取している場合に起こりやすくなります。
中耳炎や副鼻腔炎
中耳炎や副鼻腔炎といった疾患では、顔面神経が刺激されることで、歯が痛いと感じることがあります。
特に、風邪を引いた後や、鼻水が多いときに歯の痛みを訴える場合は中耳炎や副鼻腔炎との関連性も考えた方が良いでしょう。
歯や口内に異常が見られない場合は、耳鼻科の受診を検討してみることも必要です。
歯ぎしり
歯ぎしりが過剰になると、歯や顎に強い力がかかり、痛みや違和感を訴えることがあります。
ストレスや歯並び、噛み合わせが原因で起こることが多く、夜間に無意識に行っているため気づきにくいのが特徴です。
歯ぎしりによる痛みが続く場合は、歯科医師に相談し、原因や対策を相談してみましょう。
すぐにでも歯科医院へ連れていくべきケース
歯の痛みには段階がありますが、状況次第ではすぐにでも歯科医院へ向かった方が良いケースもあります。
すぐに歯科医院を受診した方が良いケースは次の通りです。
- 痛みが強く我慢できない様子が見える
- 顔や歯茎が腫れている
- 歯をぶつけており出血が見られる
- 歯の痛みとともに発熱している
- 歯が抜けてしまった
それぞれのケースについて詳細を説明します。
痛みが強く我慢できない様子が見える
「痛くて寝られない」「何をしていても痛い」など、痛みが強く我慢できない様子が見られる場合は、迷わずすぐに歯科医院を受診してください。
痛みを我慢できない状態は、歯の神経(歯髄)まで炎症が進行している可能性を示しています。放置すると症状が悪化したり、周囲の組織に感染が広がるかもしれません。夜間や休日でも、救急対応している歯科医院を探して診てもらいましょう。
顔や歯茎が腫れている
顔や歯茎が腫れている場合、歯の根元で膿が溜まっている可能性があります。
歯の神経が死んでしまい、細菌感染が広がっている危険なサインです。放置すると、腫れがさらにひどくなったり、発熱を伴ったりなど、全身の健康に影響を及ぼすこともあります。
歯をぶつけており出血が見られる
子供が転んで歯をぶつけてしまい、出血している場合は、すぐにでも歯科医院へ連れて行きましょう。
見た目では小さな傷でも、歯が折れていたり、歯の根にひびが入っている可能性があります。
また、乳歯が永久歯の生える位置を傷つけてしまい、将来の歯並びに影響することも考えられます。適切な処置を早く行っておけば、抜歯や感染症などに発展する可能性を低くすることができます。
歯の痛みとともに発熱している
歯の痛みと共に発熱している場合、歯の根元で細菌感染が広がり、炎症が全身に影響している可能性があります。そのまま放置すると蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの深刻な状態に進行するリスクがあるため、早急な治療が必要です。
痛み止めで一時的に熱が下がっても、原因である感染症は治りません。迷わずに歯科医院を受診しましょう。
歯が抜けてしまった
乳歯や永久歯にかかわらず、歯が抜けた場合は歯科医院での処置が必要です。抜けた歯茎に問題がないか状態を確認するための専門的な診療も欠かせません。
また、抜けた歯は、乾燥させないように牛乳や生理食塩水に浸して持参すると、抜けた場所に戻せる(再植)可能性がありますので、捨てないように清潔に保存して歯科医院にもっていくようにしてください。
夜間・休日対応の歯科医院の探し方

緊急対応が必要な場合は、夜間や休日にかかわらず歯科医院へ急ぐ必要があります。
緊急対応可能な歯科医院を探す時は、まずは自治体のホームページを確認しましょう。多くの自治体では、地域の歯科医師会が急患に対応している休日・夜間診療所の情報を掲載しています。
「(お住まいの地域名) 歯科 休日夜間診療」もしくは、「(地域名) 歯科医師会 当番医」などで検索すると、当番医の病院名、住所、電話番号、診療時間などがわかるため便利です。
診療時間や受け入れ態勢が変更される可能性があるため、事前に電話で確認した後に向かうようにしましょう。
痛みを繰り返さないための予防方法
せっかく歯の痛みを治しても、ぶり返しては意味がありません。
痛みを繰り返さないための基本的な予防方法を3点紹介します。
- 正しい歯磨きを身につける
- 正しい食生活を心がける
- 歯科医院の定期検診を受ける
正しい歯磨きを身につける
虫歯による痛みを繰り返さないためには、毎日の歯磨きが最も大切です。子供に合わせた小さな歯ブラシを使い、歯と歯茎の間や奥歯の溝を丁寧に磨きましょう。特に、乳歯は虫歯になりやすいため、親が仕上げ磨きを徹底してあげることで、磨き残しを防ぎ、虫歯予防に効果的です。フッ素入り歯磨き粉を使うのもおすすめです。
正しい食生活を心がける
虫歯予防には食生活も重要です。砂糖を多く含むお菓子やジュースの食べ過ぎや飲み過ぎには注意しましょう、だらだらと時間をかけて食べない、といった習慣も大切です。
食事やおやつの後は、歯磨きやうがいをすることで、口の中を清潔に保つことができます。また、よく噛む習慣は唾液の分泌を促し、歯を再石灰化させる効果も相まって、虫歯になりにくい強い歯をつくる手助けをしてくれます。
歯科医院の定期検診を受ける
歯科医院での定期検診は、虫歯の早期発見と予防に最も効果的な方法です。
子供の歯は虫歯になるとあっという間に進行してしまうため、痛みが出る前に小さな虫歯を見つけることが非常に重要です。
定期的な検診では、虫歯のチェックだけでなく、歯並びや噛み合わせの確認、正しい歯磨き方法の指導も行われます。
さらに、フッ素塗布やシーラントといった専門的な予防処置を受けることで、虫歯になりにくい強い歯を育むことができます。
子供が突然歯が痛いと言い出したらヨクシオファミリー歯科星田へご相談ください。
子どもが突然「歯が痛い」と言い出すと、親御さんはとても心配になりますよね。まずはうがいや歯磨きで口を清潔にし、腫れているときは冷やすなどの応急処置を行ってください。それでも痛みが続く場合は、自己判断せずにできるだけ早く歯科を受診しましょう。
子どもの歯の痛みには、虫歯だけでなく、噛み合わせや歯の生え変わりなど、さまざまな原因が隠れていることがあります。ヨクシオ歯科交野星田では、豊富な小児の症例経験をもとに原因を丁寧に見極め、最適な治療・ケアをご提案しています。
突然の歯痛で不安を感じたら、悩まずにどうぞお気軽にご相談ください。
