小児矯正について

成長段階に合わせた治療をご案内します
お子さんの歯並びは成長とともに変化し、成長段階によって適した矯正治療も異なります。お口の中に乳歯がある時期なら、永久歯がきれいに並ぶための土台を作る治療が適用でき、歯並び自体を整える矯正治療に比べて、負担が少ないのが特徴です。当院では、お子さんのお口の状態と成長段階に合わせた矯正治療の提供に努めています。歯並びに不安がある場合は、早めにご相談ください。
- 歯並びが乱れている
- いつも口が開いている
- 出っ歯になっている
- 指しゃぶりが改善できない
- 受け口になっている
- 遺伝的に歯並びが心配
- 上下左右の歯がズレている
- いびきをかいている など
今しかできない!
お子さんの未来を守る
歯列矯正とは?

今しかできない治療で
適切にアプローチ
「子どもの歯並び、まだ小さいから様子を見よう」と思っていませんか?実は、歯並びの問題を放置すると、見た目だけでなく噛み合わせや呼吸、姿勢、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。大人になってからの矯正では改善が難しい 「顎の発育不足」や「口腔機能の未発達」 は、今しかできない治療で適切にアプローチすることが重要です。
悪い歯並びによるさまざまな影響
悪い歯並びや歯並びを悪化させる
癖を放っておくと、
お口周りだけでなく
さまざまな影響があります。
お顔立ちの変化
歯並びの乱れを放置すると、骨格や口周りの筋肉の成長に影響を及ぼし、適切に発達しないことがあります。その結果、顔全体が下がったような印象を与えることがあります。
ガミースマイル
笑ったときに歯ぐきが目立つ状態は「ガミースマイル」と呼ばれ、顎が下方向に長く成長することで、歯ぐきが露出しやすくなる傾向があります。
表情の変化
顔の筋肉が正しく発達しないと、表情にも影響を及ぼし、目が垂れ下がり、黒目の下に白目が見える「三白眼」になりやすくなることもあります。
健康への悪影響
鼻は病原菌が体内に侵入するのを防ぐフィルターの役割を果たしています。口呼吸が習慣化すると、このフィルター機能が十分に働かず、病原菌が直接体内に入りやすくなり、むし歯などのリスクも高まります。
持久力・集中力の低下
口呼吸は浅くて速い呼吸になりやすく、十分な酸素が脳に行き渡らないことで、注意力や思考力の低下や、落ち着きがなくなったり、持久力が低下したりする可能性があります。
滑舌が悪くなる
「お口ポカン」の状態が長く続くと、舌の筋肉が十分に発達せず、滑舌の悪化につながることがあります。の原因となることがあります。
就寝時のいびき
無意識にお口が開いた状態が続くと、舌を正しい位置に保つことが難しくなり、特に就寝中には舌が喉の方へ下がりやすくなり、それがいびきの原因になります。
姿勢が悪くなる
歯並びの乱れは顎の位置にも影響を及ぼし、頭が前方に傾くことで、首や肩への負担が増加し、全身のバランスが崩れ姿勢が悪くなることがあります。
大人になってからの矯正でも、
歯を並べることはできますが
「顎の成長」や「口腔周囲筋の発達」 は
成長期にしか改善できません。
今しかできない矯正治療は、
お子さんの将来の健康につながります。
口腔筋機能療法とは

歯並びを悪化させる根本原因から
改善していく小児矯正
口腔筋機能療法(MFT)では、マウスピース型の装置(プレオルソ)の装着と、簡単なトレーニングやワークを通して、舌や唇などお口のまわりの筋肉の健全な発育を促し、正しい動きの習慣化を目指します。歯並びに悪影響を与える口呼吸や指しゃぶりといった癖や動作の改善に役立ち、すべての永久歯がきれいに並ぶための土台作りにつながります。
口腔筋機能療法の特徴
歯を抜く必要が無い
お子さんの顎の成長を活かして歯が並ぶためのスペースを確保し、歯並びを整えるため、抜歯の必要はありません。
痛みや違和感が少ない
プレオルソは柔らかくお口に馴染みやすい設計のため、装着時の痛みや違和感が少なく、お子さんの負担を最小限に抑えた治療が可能です。
後戻りが少ない
プレオルソは、歯並びが悪くなる原因となる「口呼吸」や「舌癖」などを根本から改善する治療法です。そのため、矯正治療後の後戻りを防ぎ、安定した歯並びを維持しやすくなります。
むし歯になりにくい
装置を取り外すことができるため、みがきにくい歯と歯の間や奥歯も、普段通り歯みがきができます。
悪習癖を改善できる
プレオルソは、お口周りの筋肉や舌をトレーニングすることで、歯並びが乱れる原因となる悪習慣を改善する治療法です。特に、口呼吸や舌を突き出す癖があるお子さんに適しています。
学校での装着は不要
学校や外出時に装置を装着する必要がないため、矯正装置に抵抗があるお子さんでも、日常生活に支障を感じることなく治療を続けられます。
当院の小児矯正

精密な検査に基づいた綿密な
治療プラン
矯正治療では、お子さんのお口の現在の状況を詳しく把握し、整った歯並びへと導くことが求められます。このため、頭部専用のセファロレントゲンや、より精度の高い歯型が採取できる口腔内スキャナー(iTero)、必要に応じて歯科用CTも活用して、精密な検査を実施するのが特徴です。その上で、一人ひとりのお子さんの状態に合わせた綿密な治療計画を作製いたします。
装置の種類

プレオルソ(歯列矯正用咬合誘導装置)
4〜10歳くらいまでのお口の中にまだ乳歯のあるお子さんが対象です。取り外しできるマウスピース型の矯正装置を使い、舌や唇、頬などお口の周りの筋肉の健全な発育を促します。歯並びに悪影響を与える口呼吸や指しゃぶりなどの改善が期待できます。

マウスピース矯正
(インビザラインファースト)
7〜10歳のお子さんの矯正治療のために開発されたマウスピース型の矯正装置です。透明の薄い樹脂で作られており、装着時の違和感が少なく、お口の中で目立ちにくいのが特徴です。食事や歯みがきの際は、お子さん自身でも簡単に取り外しできます。

床矯正
(インビザライン口蓋拡大システム)
顎が小さく、すべての永久歯がきれいに並ぶためのスペースが不足している7〜9歳のお子さんを対象に、取り外し可能な装置を使って上顎の幅を広げます。スペースを確保することで、永久歯が正しい位置に並び、将来的に矯正治療に伴う抜歯を避けられる可能性もあります。
インビザライン口蓋拡大システム(IPE)とは
目立ちにくいナイロン製の装置を1〜2日ごとに交換することで、上顎の幅を広げていきます。装置はデジタル機器を活用して作製され、事前に治療の経過や仕上がり状態を確認できるのが特徴です。装置が取り外しできるため、ストレスが少ない点もメリットと言えます。
マウスピース型矯正装置
(インビザラインファースト)は
薬機法の対象外です
01. 未承認医療機器であること
インビザラインファースト®は薬機法上対象外の医療機器です。医療機器としての矯正装置に該当しないため薬機法上の承認を得ていません。マウスピースに使用される材料そのものは薬事承認されておりますので、安全にご使用いただけます。
02. 国内の承認医薬機器等の有無
マウスピース型矯正装置はインビザライン®の他にも様々な種類があります。その中には、条件を満たして薬事承認されているマウスピース型矯正装置も国内でいくつか存在しています。
03. 諸外国における安全性等に
係る情報
1998年にFDA(米国食品医薬品局)から医療機器として認証され、販売認可を受けています。これまで1,500万人以上の患者さんに使用されておりますが、重篤な副作用の報告はありません。
04. 入手経路等
インビザライン®は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。当院はインビザラインを用いた治療システムを、アライン・テクノロジー社のグループ会社である「アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社」より入手しています。
05. 医薬品副作用被害救済制度に
ついて
医薬品副作用被害救済制度について万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
矯正治療の開始時期について
早期に治療を開始することで
負担を軽減でき
さまざまなメリットが期待できます
お子さんの矯正治療には、お口の中にまだ乳歯が残っている時期に行うⅠ期治療と、永久歯が生えそろってから行うⅡ期治療があります。Ⅰ期治療では、顎の成長する力を利用して、生えてくる永久歯がきれいに並ぶためのスペースの確保、Ⅱ期治療では生えそろった永久歯の歯並びを整えることが主な目的です。Ⅰ期治療はⅡ期治療に比べて、痛みや違和感が少なく、装置をつけていることを周りから気づかれにくいのが特徴です。歯が並ぶスペースを確保しておくことで、将来的にⅡ期治療の負担軽減にもつながります。
治療の流れ
お子さんの歯並びが気になるかたや矯正治療を検討している場合は、まずは当院の矯正相談をご利用ください。歯科医師がお口の中をチェックし、お子さんの歯並びや必要な矯正治療についてカウンセリングを行います。
治療計画の作製に必要なデータを収集するため精密検査を行います。頭部専用のセファロレントゲン、口腔内スキャナー(iTero)、場合によっては歯科用CTといった先端機器を活用して、精密なデータを収集します。
精密検査の結果をもとに歯科医師が診断を行い、お子さんに合わせた綿密な治療計画を作製します。その後、来院いただいき、精密検査の結果、診断内容をお伝えするとともに、作製した治療計画について説明いたします。わかりにくい点などは、遠慮なくお尋ねください。
ご案内した治療計画に同意いただければ、矯正治療のスタートです。お子さんの発達段階やお口の状態に合わせた矯正装置などを使い、お口の環境や歯並びを整えていきます。治療期間中に気になることや疑問などがある場合は、お気軽に歯科医師またはスタッフにお尋ねください。
治療計画に沿って矯正治療が終了した後は、後戻りや大きな変化がないか経過観察を続けます。なお、歯の移動を伴うⅡ期治療では、治療後の歯並びの後戻りを防ぐため、保定期間が設定され、期間中はマウスピース型の後戻り防止装置の装着をお願いしています。
費用
料金表
精密検査・診断 | 55,000円 |
---|---|
プレオルソ | 165,000円 |
インビザラインファースト | 495,000円 |
調整料(MFT指導料込) | 3,300円 |
※表示金額は全て税込みです。
※矯正歯科治療は公的健康保険の適用外の自費診療(自由診療)となります。
お支払方法
当院では、
下記のお支払方法に対応しております。

現金
現金でのお支払い

クレジットカード
※自費診療のみ
VISA/JCB/
Mastercard/など

デンタルローン
低金利分割払いでの
お支払い
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、一定の所得控除を受けられる医療費控除の対象です。ご自身の支払いに加えて、生計を共にするご家族が支払った医療費との合算申請も可能です。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
国税庁のホームページ注意点・リスク・副作用
注意点・リスク・副作用
・治療の初期段階では痛みや不快感が生じやすくなりますが、1 週間前後で慣れます。
・歯の動き方には個人差があるため、予想された治療期間より延長する場合があります。
・装置の使用状況や定期的な通院など、患者さんの協力程度で治療の結果や期間に影響します。
・矯正装置装着時は、歯みがきがしにくくなるためむし歯や歯周病のリスクが高まります。
・歯を動かすことで歯根が吸収して短くなったり、歯ぐきが下がったりすることがあります。
・まれに歯が骨と癒着していて歯が動かなくなったり、歯の神経が障害を受けたりすることがあります。
・装置を外す時に、歯の表面に小さな亀裂が入る可能性や、補綴物の一部が破損する可能性があります。
・装置が外れた後に、保定装置を使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・矯正治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。